北本市が新年度から水泳授業の一部を民間委託

北本市は、新年度から水泳授業の一部を民間委託するようです。

これは2019年度当初予算案における主要事業として発表されたものです。新年度予算の意見募集では主要事業の中になかったものですが、今回の発表を受け新聞各紙でも報道されたように、かなりのサプライズでした。

現時点では新聞記事でしか内容がわかりませんが、2月15日の埼玉新聞によるとその事業の内容は次のとおりです。

「学校水泳指導民間委託事業」の内容

北本中学校をモデル校として委託事業を実施。
委託費は279万4千円。
スイミングクラブ(SC)がバスで生徒をSCまで送迎。
引率教諭もSCの指導者とともに生徒たちを指導。
学校プールの維持管理費の軽減や教員の負担軽減が目的。
市内12の小中学校全てにプールがあるが老朽化が課題になっている。
市内には民間のSCが2施設ある。
民間インストラクターによる専門的な指導を受けられるのもメリット。
SCにとっても利用者増が見込める。
年間を通したカリキュラムが設定できるかなどを含めて検討。

2019年度は試験的に1校だけ実施で279万4千円ですから、4つの中学校全てで実施すれば約1千万円。8つの小学校も含めれば数千万円の経費が掛かるのではないかと思います。学校プールを廃止すれば維持管理費が必要なくなりますので、それとの比較でどうなるのか知りたいところです。

また、SC指導者と引率教諭との役割分担、万が一事故が起こった場合の責任の所在などの課題をどうクリアしようとしているのかは、今後注意が必要だと思います。

水泳授業が民間委託できるなら、他の科目も委託できるのでは?という疑問も浮かびますが、他の科目ではプールの維持管理削減のような財政面での大きなメリットは生まれないでしょうから、民間委託は考えにくいと思います。

ところでうちの子は北本中学校に通っているので感想を聞いたところ、とても喜んでいました。なんでも、屋外のプールなのでごみなどが多くて嫌だったとのこと。

民間委託が実施されるようになった際には、生徒たちの生の意見を聞いてみたいと思います。