北本市は【消滅可能性都市】にリストアップされたことで、人口減少が大きな問題とされてきましたが、近年は社会増(転出者数よりも転入者数が多い状態)が続いており、人口減少は鈍化しています。
北本市から毎月発表されている人口動態をグラフ化して、定点観測をしていきます。
北本市の人口動態は、北本市ホームページに掲載されており、毎月更新されています。
https://www.city.kitamoto.lg.jp/shisei/tokei/2/jyuminkihondaityou/15775.html
出生数はほぼ前年度並み。死亡者数は令和になって最多。その結果、自然増減は大きくマイナスとなっています。
一方、転入者数は令和になって最多、転出者数は令和元年度、令和5年度に次ぐ多さですが、転入者数が大きく超過しているため、社会増減は大きくプラスになっています。
その結果、令和6年度の人口動態は10月末時点で75人減となっています。
令和5年度末の人口は、前年度末から205人減となる65,408人となりました。
社会増減は405人増でした。転出者数は前年度比10人増の2,342人でしたが、転入者数は前年度比29人増の2,747人(令和になって最多)となり、合計では19人増でした。令和になってから社会増減は毎年度増加していますが、コロナが収まり、転出者数が増加傾向となっている点が気がかりです。
自然増減は610人減でした。高齢化の進行に伴い死亡者数が増加傾向にありましたが、3月の死亡者数が前年度より27人下回った(R4:87人→R5:60人)ことで、年間の死亡者数は前年度を6人下回りました。一方、出生者数の減少は危機的で、前年度を44人下回る281人となりました。
令和4年度は転入者が近年でも最多になった一方で、減少傾向にあった転出者も増加しました。それでも転入者の増加が大きく、社会増減は前年度よりも25人多い386人となりました。
一方の自然増減では、死亡者数が増加する一方で、出生数は近4年で最低となりました。転入者の増加が出生数の増加につながっていない状況です。死亡者数の増加が大きく、自然増減も近4年で最大となりました。
令和4年度末の人口は、前年度末から185人減少の65,613人、世帯数は326世帯増の30,368世帯となりました。
(出典)北本市ホームページ:北本市人口動態