明石市・泉房穂市長の暴言はやっぱり許されない(続報)

明石市・泉房穂市長が辞職を表明しました。

市長の暴言の全文が公開された後の1月30日に市役所に寄せられた意見832件のうち、約半分は擁護、肯定するものだったとの報道もあります(2019年1月31日 スポニチアネックス 苦情殺到から一転 批判と半々 明石市長 暴言後に“続き”があった「しんどい仕事するんや、役所は」)。

それでも泉市長は辞職を選びました。

暴言は許されるものではなく辞職以外にないと、自ら記者会見で語っています。暴言に至った原因についても、苦手分野を現場任せにして漫然と放置してしまったと語っています。状況をしっかりと認識し、反省している点はさすがだと思いますが、音声が公開される前に反省ができていれば、このような結果にはならなかったかもしれません。

圧倒的な情熱で子育て施策を推し進め、人口増・税収増という好循環を作り出していただけに、残念でなりません。


明石市長「辞職以外の選択肢ない」暴言で辞意 一問一答全文 から抜粋
神戸新聞NEXT/神戸新聞社

「今回の結論を考える際にさまざまな責任を考えた。選挙で選んでいただいたのでいかなる状況でも4年の任期を全うする責任もある。しっかり今の仕事をやっていく責任もある。ただ、今回はほかの責任があるからといって自分への処分を軽くするわけにはいかない。今回、自分がしたことは許されないことであり、許されない行為が許されることにはならない。今回の自分の行為は辞職以外にないと考えている」

「(問題が発覚した)1月29日の記者会見の後、今回の自分自身の行動の原因は何かを真剣に考えた。そういった中で、自分の怒りの感情がコントロールできなかったこと、苦手な道路行政を放置した責任は自分にあり、現場の職員が悪いのではなく市長がちゃんとやってこなかった。暴言のみならず、暴言のきっかけとなった立ち退き交渉が予定期間内に終わらなかったことも含め、自分自身の責任だと思っている」

「苦手分野を現場任せにして、苦手であるので漫然と放置してきたのが私の欠点。今回は自分の苦手分野だからこうしろという指示ができず、私の思い込みで感情が爆発した。道路行政が苦手であればもっと早く対応するべきだった。職員が職務を怠っていたという報道もあるが、職員は今もしっかりと仕事をしており、私の責任である」

「今回の自分の行為は辞職以外をもって処分のしようがない。減給処分にすると組織として示しがつかず、これまで処分した職員との均衡も取れない。自分が自らを処分するときに甘い処分は許されないことを優先した」