議員報酬の引上げについて

議員報酬の引上げについて

北本市議会では令和2年第1回定例会に北本市議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例を一部改正する議案を提案し、全員賛成により可決しました。引上げの内容は次のとおりです。

議長  429,000円→433,000円
副議長 369,000円→373,000円
委員長 359,000円→362,000円
議員  352,000円→355,000円

議員報酬を引き上げる理由

今回の報酬引き上げは、市長の諮問機関である北本市特別職報酬等審議会から、最近の社会情勢、県内他団体の報酬等の額、本市における財政状況、過去の報酬等の改定状況、また過去における一般職の職員の給与改定の状況等を考慮し、広範な角度から慎重な検討を行った結果として、改定することが適当との答申を受けたことによるものです。

付帯意見として、「議員報酬の額については、平成10年以降長らく据え置きが続いていた状況、及び県内他市及び類似団体の平均水準を下回っている状況から、市民の信託に応え得る相応の水準を確保すること等を考慮し、引き上げが必要であるとの判断に至った。」とされています。

議員自らがお手盛りで上げたり下げたりするとなると、何の根拠も正当性もなくなってしまいます。個人的に議員報酬は、原則として、第三者機関である特別職報酬等審議会の答申に従うべきと考えています。

報酬審議会答申書(PDFファイル)

県内各市の議員報酬

参考まで、平成30年12月現在の県内各市の議員報酬を確認します。概ね人口規模の近い自治体は、議員報酬も同じような額になっています。

市議会議員報酬に関する調査結果(出典:全国市議会議長会)

人口75,408人の桶川市の議員報酬月額は358,000円、70,144人の鶴ヶ島市は355,000円です。北本市よりも人口が少ない蓮田市(61,961人)は345,000円です。

北本市よりも人口が少ないのに報酬が高い例(羽生市 55,112人 375,000円)もあれば、人口が多いのに報酬が低い例(志木市 76,303人 347,000円)もあります。

賛成討論で決意表明

なお、答申の附帯意見には「議員報酬の改定に当たっては、本市の財政状況や市民感情を考慮し、更なる議会改革の推進に取り組むことが必要であるという判断に至ったことを付言する」ともあります。私たちの会派・市民の力では、本議案の採決に先立ち次のとおり賛成の討論をしました(日高議員)。

今回の議員報酬の改定は、北本市特別職報酬等審議会の答申に従うものであり、その答申を尊重すべきものと考えます。一方、国税庁が実施した平成30年の民間給与実態統計調査による、一年を通じて勤務した給与所得者の一人当たりの平均給与441万円を大きく上回っていることを重く受け止め、住民福祉の増進に向けた働きを、より一層しなければなりません。北本市議会基本条例の前文にあるとおり「自ら議会改革を推し進め、議会の権能を更に高めていくこと」の決意を表明して、賛成討論といたします。

議員報酬の臨時引下げ

新型コロナウイルス感染症の影響により財政状況の悪化が懸念されるため、議員報酬の臨時的な引下げを検討しています。追って報告いたします。