令和4年3月定例会で議決された令和3年度補正予算

令和3年度一般会計補正予算等の概要(令和4年第1回定例会)記者発表資料

補正予算書は、北本市ホームページに公開されています。
https://www.city.kitamoto.lg.jp/shisei/unei/2/3/12293.html#h_idx_iw_flex_1_0

令和3年度一般会計補正予算(第14号)【賛成全員】

学童保育室管理運営経費 補助金 572万円増(財源は全額国庫補助金)
児童施設運営費 補助金 2,302万円増(財源は全額国庫補助金)

新型コロナウイルス感染症への対応と少子高齢化への対応が重なる教育・保育現場等の最前線において働く方々の収入の引上げを図る。保育士・幼稚園教諭・保育教諭等を対象に、賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提として、収入を3%程度(月額9,000円)引き上げるための措置を令和4年2月から実施するもの。

北本市内の保育所(市立を除く)・幼稚園・認定こども園・小規模保育事業・学童保育室等が対象。調理師、栄養士、事務職員など、常勤・非常勤に関わらず対象となる(法人役員を兼務する施設長は除く)。

市立保育所については、人事院勧告を元に給料表を決定しているため、北本市においては本事業の対象としないこととする。

(参考)内閣府・保育士・幼稚園教諭等を対象とした処遇改善(令和4年2月~9月)について
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/jigyousya.html

令和3年度一般会計補正予算(第15号)【賛成全員】

1 市税

人口減少や新型コロナウイルス感染症の影響等により、令和3年度当初予算において前年度から約3億4千万円減を見込んでいたところ、それらの影響が少なく課税額が予算額を上回る見込みとなったため、個人市民税を2億円増額、法人市民税を1億7千万円増額する。

2 地方交付税

国税収入の増加に伴い地方交付税が追加交付されたため、増額補正を行う(総務省通知『令和3年度補正予算(第1号)に伴う対応等について』)。内容は、①臨時経済対策費121,423千円、②臨時財政対策債償還基金費350,548千円、③調整額6,948千円。②については、臨時財政対策債の償還財源として将来交付される予定だった地方交付税を前倒しで交付するもの。

3 国庫支出金(184,851千円増)

事業費の確定(見込み)による増減のほか、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の交付額の確定にともなう財源更正(国庫補助金を248,835千円増額し、基金繰入金等を減額)をする。

◆新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当した事業
キャッシュレス型消費活性化事業50,000千円、子育て世帯への臨時特別給付金支給事業(所得超過者分)45,000千円、庶務事務システム導入事業23,219千円、地域魅力発信及び市内事業者活性化事業23,003千円、避難所物品充実事業19,549千円、安心宣言飲食店プラス支援給付金事業17,014千円、福祉施設応援金交付事業(介護保険サービス)14,400千円など

4 基金繰入金

市税、地方交付税、国庫支出金等の増額に伴い、財政調整基金からの繰入れ(取崩し)を中止する(△596,973千円)。また、一般廃棄物処理施設整備関連調査事業の減額(700万円→440万円)に伴い、一般廃棄物処理施設整備基金繰入金を260万円減額する。

なお、令和3年度末の財政調整基金残高は約20億円にまで増加します(令和2年度末は約14.2億円)。

1 総務費

事業費の確定(見込み)に伴う増減のほか、各種基金への積立てを行う。

公共施設整備基金 100,001千円、財政調整基金 61,494千円、減債基金積立金 500,552千円(主に臨時財政対策債の償還に充当する地方交付税が前倒しで交付されたことに伴い、将来の償還に備えて積み立てる)、ふるさと応援基金積立金 1,294千円。

2 民生費

事業費の確定(見込み)に伴う増減のほか、学童保育室管理運営経費として、新型コロナウイルス感染症対策利用料減免事業補助金4,979千円、新型コロナウイルス感染症対策支援事業補助金116千円(計5,095千円)を増額する。

なお、障害福祉サービス費は、当初見込みを上回ったため76,100千円増額、生活保護扶助経費は、生活保護受給者の増加に伴い34,542千円増額する

3 衛生費

事業費の確定(見込み)に伴う増減のほか、PCR検査のための費用(症状のない高齢者向け)の確定による国県支出金返納金(6,072千円増額)、新型コロナウイルス感染拡大に伴う不燃ごみの処理委託料(15,000千円増額)を補正する。

4 その他

商工費△12,302千円のうち、キャッシュレス型消費活性化事業負担金が△9,000千円、安心宣言飲食店プラス支援給付金が△3,300千円。土木費△46,478千円のうち、久保特定土地区画整理事業特別会計繰出金が△34,842千円。

繰越明許費について

令和2年12月定例会における議会決議「新ごみ処理施設の整備に当たり慎重かつ丁寧な対応を求める決議」に基づいて令和3年度当初予算に計上されていた一般廃棄物処理施設整備関連調査事業:700万円については、ごみ処理施設の整備を北本市・鴻巣市・吉見町の2市1町で行うこととなったことから予算が執行されていませんでしたが(必要な調査は埼玉中部環境保全組合が行うため)、令和3年12月定例会において議会が「一般廃棄物処理施設調査委託事業費700万円の執行を求める決議」を可決したことを踏まえ、本市として必要な調査費用440万円を次年度に繰越し、調査を行うことになりました。

特別会計補正予算

議案第18号 令和3年度北本市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)【全員賛成】

(歳入)一般会計繰出金 △5,064千円
(歳出)後期高齢者医療広域連合納付金 △5,064千円

広域連合納付金の確定に伴う補正

議案第19号 令和3年度北本都市計画事業久保特定土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)【全員賛成】

各事務事業費の確定・見込額による所要額等の補正

◆解説 令和3年度も減額補正となりましたが、補正後の最終予算額は2億円を超えています。最終予算額は、令和2年度は97,899千円、令和元年度は157,565千円、平成30年度は155,726千円でした。近3年は国庫補助金の交付額が予算額に対し23.9%~44.0%だったのに対し、令和3年度は68.0%となり、事業を進捗させることができました。

議案第20号 令和3年度北本市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)【全員賛成】

各事務事業費の確定・見込額による所要額等の補正

◆解説 歳出の保険給付費等交付金償還金は、過年度の療養給付費の確定等に伴うもの。歳入の県特別交付金と国臨時特例補助金は、新型コロナによる国民健康保険税の減免に係る県・国からの補助。

議案第21号 令和3年度北本市介護保険特別会計補正予算(第3号)【全員賛成】

各事務事業費の確定・見込額による所要額等の補正

◆解説 歳出の主な減額は、居宅介護サービス費負担金△58,880千円。訪問介護等の訪問系のサービスが増加する一方で、通所系のリハビリテーション、ショートステイが当初見込みを下回った。新型コロナによる利用控えの影響と考えられる。