◆一般質問 路線バスの利用促進について

令和4年9月定例会における私の一般質問について、その内容をお知らせします。

録画配信は、こちらからご覧いただけます。
北本市議会スマート録画配信 – 発言内容 (discussvision.net)

件名3 路線バスの利用促進について
(1)市内循環バスの運行状況について
(2)バスマップの製作・配布について
(3)市内循環バスの運行ルートとハブバスセンターの設置について

(1)市内循環バスの運行状況について

Q.令和3年度の路線バスの利用者数は。

A.次のとおり。

Q.丸建つばさ交通が運行している市内循環バスでは令和3年1月から平日も土日ダイヤで運行している。土日ダイヤでは通勤客が一番利用する時間帯である朝6時台の運行がない。これによる影響をどう考えているか。

A.丸建つばさ交通に確認したところ具体的な利用者数は把握していないものの、朝6時台の利用客数はそれほど多くはないとのこと。運行本数が減ることは市民生活に多大な影響を及ぼすことから、市としても平日ダイヤに戻すことを引き続き要望してまいります。

(2)バスマップの製作・配布について

Q.本市では新型コロナの感染拡大により利用者が減少したことに伴い、令和2年度に運行維持支援給付金を3路線120万円、令和3年度に7路線420万円を交付している。また、コロナ以前から路線維持のための運行経費負担金として3路線の合計1900万円を支出している。しかし根本的にはバス利用者を増やすか維持しなければ、路線の存続は困難。バスの利用を促進するためにはバスの走行ルートやバス停の位置がわかる『バスマップ』やバスの走行位置がわかる『バスロケーションシステム』が有効だが、前者は本市では製作されていない。バスマップを製作・配布・公開してはいかがか。

(参考)熊谷市のバスマップ

A.住民の日常生活において事業者に関わらず路線や時刻表を見える化することは重要。紙ベースのバスマップは川越観光自動車が作成しているもののみで、市が独自で作成しているものはない。鴻巣市や桶川市はコミュニティバスを運行していることから路線バスも含めたバスマップを作成し、ホームページに掲載している。市域を運行するバス路線全体を網羅したバスマップの製作・配布も有効と考える。運行サービスを維持するため事業者と市が連携して利用促進を図っていく必要があり、地域公共交通会議等を活用し、事業者から現状や課題、今後の展望等を伺いながら、バスマップの製作も含め市ができる支援について協議してまいりたい。

(3)市内循環バスの運行ルートとハブバスセンターの設置について

Q.バス利用の目的地としては駅だけでなく、医療機関やスーパーなどもある。本市のバスルートでは深井地区を除き幹線を通っているが、桶川市や鴻巣市のルートでは住宅街にまで入り込んでいる。果たして本市のバスルートは利用者にとって最適と言えるのか。また、ときがわ町ではバスハブセンターを設置し乗り継ぎを容易にすることで、利便性向上を図っている。本市でも利用者の多い公共施設、医療機関、商業施設(北部:桜国屋、ヘイワールドなど、南部:ヨークマート、湯楽の里、カインズホームなど)にハブバスセンターを設置し、桶川市や鴻巣市の循環バスにも乗り入れてもらうことで、利便性が向上し、利用者の増加にもつながると考える。運行ルートの見直しやハブバスセンターの設置について、地域公共交通会議で検討すべきではないか。

ときがわ町せせらぎバスセンター

ときがわ町バス路線図

A.本市では7路線全てが北本駅を基点として運行されており、駅がハブバスセンターの役割を担っている。循環バスのルートは、本市では市が運行するコミュニティバスがなく、近隣市のように住宅街に小型のバスが入っていくことが困難。路線バスの運行ルートは事業者が利用者の需要に応じて設定するのが基本で、収益の見込めない路線を運行する場合には市の負担金等の追加が必要となる。住宅地の運行では、安全面や騒音などの問題もある。そのため本市ではドアツードアのデマンドバスを導入し、公共交通の空白地域の解消を図っている。バスハブセンターを導入したときがわ町では、町村合併に際し、町営路線と民間路線を効率良く配置するために、路線の見直しを検討しハブセンターを設置した。路線バスの運行費用は全額赤字補てんしているとのこと。今後高齢化等の更なる進行で駅を中心とする路線の維持が困難となることも想定されるので、地域公共交通会議において地域の実情に応じた適切な乗合運送サービスの形態について協議してまいりたい。

Q.特に南部地域では、新駅設置の見通しが立たない中、交通手段の確保が大事な課題である。地域公共交通の基本は循環バスを含めた路線バスで、デマンドバスはあくまでも路線バスを補完するものだと考えるがいかがか。

A.路線バスが7路線あり市内移動の中心的役割を果たしている。しかし一部地域では路線バスが運行できない交通空白地帯があったり、高齢者等の駅を行き先としないことを踏まえ、路線バスを補完する形でデマンドバスを採用している。デマンドバスは、今後も公共交通を補完するものと考えている。

Q.地域公共交通会議において、デマンドバスのことばかり議論しており、路線バスについて議論していないのはなぜか。

A.運行区域の料金を設定する際に利害関係の調整を迅速・円滑に行うために地域公共交通会議を開いている。これまではデマンドバスの内容が多かったが、本市の実情に則した乗合輸送サービスの形態やサービス水準等について協議を進め、持続可能な地域公共交通の構築を図ってまいりたい。

Q.南部地域の商業施設にバスハブセンターを設置することで利便性が高まる。本市だけでなく桶川市とも協議していただきたいがいかがか。

A.まずは担当者間の協議の場を設けていきたい。

議場で配布した参考資料