議会改革特別委員会 vol.2 予算決算常任委員会の設置に向けて

議会改革特別委員会は7月3日に第1回が開催され、まずは予算・決算特別委員会の設置を優先すべき課題として取り組むこととなりました。ここまで前回報告しました。

その後、7月13日、7月17日、7月30日と委員会を3回開催し、予算・決算審査のあり方について協議を進め、概ね次のようにまとまってきました。

北本市予算決算常任委員会の概要(案)

名称は「予算決算常任委員会」とする。

定員は19名(議長を除く全議員)。ただし、決算の審査には議員選出監査委員は除かれる。任期は2年。
※議長は議長の権限で全委員会に出席し、発言できる。

補正予算や特別会計予算についても、予算決算常任委員会で審査する。

予算決算特別委員会には、分科会を設置する。分科会は、総務文教、健康福祉、建設経済の3つ(既存の常任委員会に合わせる)。各常任委員会の委員が、それぞれ対応する分科会の委員となる。

分科会では審査のみを行う(質疑・討論はできない)。

分科会終了後、休会日を挟み、予算決算常任委員会の全体会を開催する。全大会は本会議場で行う。

全体会では、各分科会長が報告を行ったのち、委員会としての質疑、討論、採決を行う。

本会議では、予算決算常任委員会の委員長が委員長報告を行ったのち、質疑、討論、採決を行う。

予算・決算審査の流れ

  1. 本会議・議案提出(市長⇒議会)
  2. (議案調査)
  3. 本会議・総括質疑、委員会へ付託
  4. 委員会全体会・分科会への送付
  5. 分科会・議案審査(※)
  6. 委員会全体会・分科会長報告、質疑、討論、採決
  7. 本会議・委員長報告、質疑、討論、採決

(※)当初予算・決算は2日、補正予算は1日

常任委員会化されて何が変わる?

従来と比べ、分科会後の全体会が加わる分、会期が長くなります。これまで総務文教、健康福祉、建設経済の3つの常任委員会で審査していた議案を、同じ委員が「分科会として」審査するだけなので、議案審査に関しては形式的にはほとんど変わりませんが、1つの議案を3つの常任委員会に付託する「分割付託」を避けることができます。

個人的には、現状では議事録に残らない「議案調査」や個別の事業まで質疑する「総括質疑」の見直し、委員会の議事録の公開・動画配信など、実質的な改善も図りたいと思っています。

8月中にあと数回協議を行い、第3回定例会(決算審査)から新方式の導入を目指します。第3回定例会において、委員会条例の改正と、議会改革特別委員会としての中間報告を実施する予定です。