市議会議員報酬比較(埼玉県内40市)

北本市の議員報酬はほぼ平均

全国市議会議長会では毎年、全国の市議会の議員報酬の調査(https://www.si-gichokai.jp/research/teisu/1205214_1954.html)を行っており、その結果が公表されましたので、埼玉県内の市議会の議員報酬をまとめてみました。

北本市の議員報酬は桶川市とほぼ同じ。議員定数が桶川市より1人多い分、総額では北本市議会の方が多くなります。

※議員数を奇数とする(議長を除いて採決し、可否同数なら議長が決定)方がよいのか、偶数とする(採決において可否同数にならない)方がよいのかは、議会によって考え方が異なるところです。

議員に支払われるのは月額の報酬だけではなく、期末手当(いわゆるボーナス)もあります。期末手当は、報酬月額に加算率を加算し、支給割合(430%なら4.3か月分)を乗じて計算されます。

表では、12か月分の報酬に加え、期末手当として報酬月額に加算率(100%+加算率%)と支給割合を乗じた額(千円単位で四捨五入)を加えた額を「議員報酬年額概算」として表示しています。

報酬年額は、おおむね市の規模(人口)と比例の関係にあるので、グラフ化してみました。人口(住民基本台帳人口)が多い市ほど報酬額が多い傾向が分かります。

※さいたま市を入れるとグラフが見にくくなってしまうため省いています。ご了承ください。

蕨市や戸田市は人口規模に比較して報酬が高いですが、東京に近いためと考えられます。また、和光市、朝霞市、新座市は人口の割に報酬が少ないことがわかります。この3市に近い志木市は、報酬こそ目立って低くありませんが、人口76,595人に対し議員定数14人と議員数が著しく少なくなっています。

政務活動費について

「第二の議員報酬」とも呼ばれる政務活動費については、公式な調査がありません。県内の市議会については別途調査して、報告しようと思います。

なお、北本市議会の政務活動費は議員1人につき月額2万円(会派に対し支給)で、その使途や支出基準については北本市議会ホームページで公表されています。

https://www.city.kitamoto.lg.jp/shigikai/johokokai/3/index.html

※追記 令和4年7月19日現在の県内市議会の状況をインターネットで確認した結果を報告します。手作業で確認したものですので、もし誤りがありましたら教えてください。

費用弁償の見直しに向けて

北本市では、議員報酬のほかに、議会・委員会等に出席した場合に日額2千円の費用弁償が支給されています。費用弁償については公式な調査結果がないため定かではありませんが、県内の市議会についてざっと調べたところ、費用弁償が支給されている自治体は半分以下のようです。秩父市のような市域の広い自治体はともかく、北本市では交通費で往復2千円も掛かる議員はいないことを考えれば、これは廃止するか、実費支給に改めるべきと考えます。

任期中(令和5年4月まで)に見直しできるよう、他の議員に働きかけていこうと思います。