令和5年第4回定例会に提案された令和5年度北本市一般会計補正予算(第7号)には、広報きたもとの印刷業務と配布業務に関する債務負担行為が含まれています。
広報きたもと配布業務は、これまで自治会にお願いしていた『広報きたもと』の配布をシルバー人材センターに委託する内容となっています。具体的な内容は次のとおりです。
- これまで自治会に依頼(委託)していた広報きたもとの配布を、シルバー人材センターに委託する。シルバー人材センターでは、概ね1週間以内にポスティングにより配布する。
- 令和6年度予算額は、年間832万3千円。
- 本予算には、広報と同時に配布される印刷物については含んでいない。同時配布物については、回覧に切り替えるものと引き続き全戸配布するものがあり、同時配布物については別途400万円程度の費用を想定している。
- 自治会に交付されている自治会振興交付金のうち広報配布に掛かる費用(1世帯320円、集合住宅は1世帯160円、令和4年度決算額668万8千円)については、自治会への委託を取りやめるためゼロとする。なお、自治会活動の維持のために必要な経費について、自治会振興交付金(振興分)への上乗せを検討している(令和6年度当初予算審査の中で調整中)。
総務文教分科会での主な質疑
湯沢委員
委託先をシルバー人材センターにした理由は。
市長公室長
民間のポスティング事業者は市内全域をカバーしておりません。また郵便局に委託した場合は、シルバーの3倍弱程度の費用が必要となるため、シルバーに委託することとしました。
湯沢委員
ポスティング費用の積算は。
市長公室長
単価として、集合住宅は17円、市街化区域の住宅密集地は22円、市街化区域の住宅点在地域は30円、市街化調整区域は35円として、世帯数を乗じて積算しています。
大嶋委員
知事選挙時に選挙公報の配布をシルバー人材センターに委託したが、その際の単価は平均15.7円だった。今回は平均で23.9円となる。単価が大幅に上昇した理由は。
市長公室長
選挙公報と広報きたもとでは重さが異なります。選挙公報は1枚ぺら、広報きたもとは100グラム以下のものを配っていただくため、金額が上昇します。
今関委員
広報配布を通じて地域の高齢者等の見守りをしてきたところがある。そうした機能が失われるのではないか。
市長公室長
民生委員の方による地域の見回りや、郵便局と連携しポストに郵便物がたまっている場合に通報してもらうなど、複合的に住民の状況を把握し、対応していければと考えております。